1998〜1999年、諏訪のお年寄りのお話をまとめ(経過)印刷・発行しました
        目  次

(一)行動する博物館ボランティア・・・・・・両角源美
                茅野市教育長(前八ヶ岳総合博物館館長)
(二)吉田 実さん(北大塩)87才
    1.みがわり地蔵  2.年中行事    3.代 参
(三)吉田幸男さん(北大塩)87才
    1.七 社     2.あま酒まつり  3.滝の御前    4.道祖神
    5.殿様水
(四)渡辺 成さん(北山芹ケ沢)77才
    1.鬼 石     2.諏訪電気株式会社3.泉渋院     4.七 社
    5.辻の道祖神   6.ドンドン焼き  7.赤天狗青天狗  8.夜遊び
    9.デイダラボッチ
(五)篠原 寛さん(北山糸萱)96才
    1.小学校時代   2.電気の始まり  3.冷 山     4.横谷峡
    5.徴兵検査    6.かんだちさま  7.白駒池
(六)宮沢幸男さん(湖東中村)96才
    1.短歌と油絵   2.徴兵検査    3.大塩とは    4.神田原
    5.諏訪一の杉   6.昔の生活    7.中村学校
(七)柏原公民館 両角仁司さん,両角忠一さん,守矢奥次さん,篠原淳朗さん
    1.柏原のはじまり 2.おかんばば   3.ベテイジン   4.チャンチキ爺さん
    5.白樺湖のできかた6.白樺湖の遺跡  7.白樺湖の名づけ親8.三本の棒道
(八)茅野松幹さん(小屋場)84才
    1.小屋場のいわれ 2.行者小屋    3.文三郎道    4.山での遭難
    5.お嫁入り
(九)伊藤益郎さん73才&いせさん72才
    1.大正月の行事  2.歳とり     3.おひねり袋   4.かにの歳とり
    5.柳の箸・ヌルデの箸        6.ゆいつぎ    7.本ダレ様
    8.事八日     9.作始め     10.獅子舞
(十)「山浦の語りべ」の発行によせて・・・・篠原淳朗(八ヶ岳総合博物館館長) 
(十一)あとがき
   ←表紙・中表紙の題字・・・・・・・・・平林圭治(茅野市美術館館長)

                       

行動する博物館ボランティア

茅野市教育長 両角源美

 博物館ボランティアが結成されて数年になりますが、お手伝いボランティア以外に独自活動の機会がありませんでした。
 せっかく活動したいという意欲のある方々ですから、自主的なまとまった活動はできないものかと博物館では思案をしておりました。
 そうした中、平成九年度に「諏訪の自然七不思議」を訪ねる会で「車山ゼブラ」「縞枯山」「亀甲池」「御神渡り」を調べる中で、独自にお年寄りから昔のこの土地の生活の話を聞きたいという提案があり、平成十年度からボランティア独自活動として聞き取り調査が始められました。
 札所や地区の年輩の方々の生の話が記録されているのがこの冊子です。聞き取りに当たられたボランティアの方々の多くは、この土地で生れ育った方々ではありませんでした。それなりに、この山浦地方の生活や言い伝えにはフレッシュなとらえ方ができたことでしょう。
 そして、この記録は聞き出し方の感覚はフレッシュであるけれども、話された内容は生のまま載録されている点も価値の高いものです。
 各地区へ次々と足を運ばれ貴重な記録をされたボランティアの皆様、各地の語り部の皆様にも感謝申し上げたいと思います。
 今後も引き続き活動し、他の地区の聞き取りが進められることをご期待申し上げます。
「山浦の語りべ」の発行によせて

八ヶ岳総合博物館館長 篠原淳朗

 お年寄りに昔のお話しをお聞きすると、目を輝かせつい昨日のことのように熱っぽく話をしてくださる。それは、その時々を精一杯生きた自信と、自分への誇りであろう。今に比べれば大変苦労の多かった時代であるのに、その苦労を喜びに変えて生きてきた力強さがにじみ出てくる。
  薄れゆく山浦の暮らしをお年寄りの方々の話をもとに、その時代を掘り起こしてみることは、今生きている自分たちの源風景をさぐることでもあると思う。
 冬の寒い夜、薄いコタツ掛けのコタツで母親は家族の衣服の針仕事、その傍らでは眠い目をこすりながら宿題をやっている子供、父親は、イロリの側で藁仕事。しかし、そこには強い絆で結ばれた家族の温かさがある。
 そして、そこで語られる言葉は山浦の文化の伝承であり、次の世代を生きていく子供たちへの啓示でもあった。
 古き苦しい時代に互いに知恵を出し合って、より住み良い社会を作り上げてきたお年寄りの言葉に耳を傾ける時、今の社会で忘れさられようとしている人間本来の営みが見えてき、そして明日への希望がわいてくるものと思います。
 多くのお年寄りより貴重なお話を聞く事のできた皆様は、心豊かな気持ちになられた事と思います。
 皆様方のご努力で、すばらしい冊子ができた事を心よりお慶び申しあげます。
あとがき 

編集者一同

 私達は茅野市博物館のボランティア活動に参加しています。地域のお年寄りのお話しを聞き、まとめようという事になりました。マスメディアの発達とともに、昔の話も伝わりにくくなり、私達がごく当り前としていることも、先輩方の努力の賜だったという事が忘れられがちです。この活動の中から、あらためて先人のバイタリティを感じ、私達も頑張らなければという気持ちが湧いて来ました。
 このような聞き取りは、すでに大勢の方々が調査し、素晴しい報告書も出されていますが、私達はもう一度じかにお年寄りから聞きたいという気持ちから始めました。
 ですから、できる限りお年寄りの話を忠実に起こし、文にすることにしました。テープを起こしたものですので、いろいろと誤字や間違いのあることと思います。その点は私達の勉強不足からくることですので、お許しいただきたくお詫びします。
 また、お話しを伺った方々には、本当にお忙しい中をありがとうございました。
 今回お聞きできなかった地区は、これからも続けたいと願っています。
  あとがき

 博物館のご指導を始めとして、大勢の方々のご援助のもとに第一集ができました。つたない私達の活動がこのような形になったことは大変うれしく、これからの励みになりました。これもひとえに気持ちよく協力し、お話しをしていただいた方々のおかげと感謝しています。
 私達は単に、「昔は大変だった」とか「昔は良かった」という思いだけで、活動しているわけではありません。先輩達のお話しの中から、現代の私達の生活の問題点に気付き、これからの生活をどうするべきかを考えるきっかけになればと考えてやってきました。お話しを聞いている中で、今は便利になり、生活が豊かになったことはわかりますが、その一方で失ったものの大きさに気付かされます。
 心の豊かさ、心のゆとりが叫ばれています。身近な先輩方の話を聞く事で生まれる、ちょっとした工夫に解決の鍵が隠されているように思います。
 これを一つの資料として、子ども達への絵本が生まれたり、子ども達へのお話になって広がることを願っています。
 最後に博物館館長の篠原先生、教育長の両角先生のご指導、博物館の方々のご援助、立派な題字を書いてくださった平林先生をはじめ大勢の方々のご指導で、この冊子ができたことに厚く御礼申し上げます。


 編集・印刷・製本/博物館ボランティア
飯田美智子/茅野市北山、徳光宣子/茅野市宮川、伊藤いせ/茅野市湖東
小川千里/原村、中村智子/茅野市豊平、原田頼子&信義/茅野市豊平(事務)
「山浦の語りべ」第1集   B5判120頁 400円 1999年2月21日発行
              CD-ROM版 1,000円(2006年3月4日発行)
391-02 長野県茅野市豊平6983 八ヶ岳総合博物館TEL.0266-73-0300
著作権/博物館ボランティア 連絡先 原田信義TEL.0266-76-3770 
e-mail:radish0@po8.lcv.ne.jp URL:http://www.mt8.net/yamaura
インターネット版作成 RADISH-GARDEN

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